東埼玉新聞社
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 2014年4月25日 第189号−2
【佐々木議員がセクハラ発言】
本会議場で発言〜陳謝の懲罰動議を否決
本人は全面否定、市民感覚とズレ


越谷市議会懲罰特別委員会の審議(2014.3.12)
 3月議会に提出された敬老祝金条例の改正案(77歳時の2万円支給を廃止)の質疑で佐々木浩議員(清流越谷)が江原千恵子議員(保守無所属の会)の名前を挙げて年齢に言及した。
 これに対し江原議員は本会議終了後、佐々木議員に発言の取り消しを求めたが「取り消しなどするわけねえだろ」と一蹴された。このため「不必要に女性の年齢に言及し、侮辱する発言と感じた。セクシャルハラスメントに該当する」と、陳謝を求める懲罰動議を提案した。
 動議の提出直前に、佐々木議員から議長に発言取り消しの申し出があったが、懲罰特別委員会を設置して審議することになった。
 特別委の審議に先立ち佐々木議員の弁明が行われ、「法的に整備されておらず該当しない」と述べるとともに、議題と無関係の江原議員の地域活動を取り上げて遅刻常習の“口撃”を行い、反省や謝罪の言葉は出なかった。
特別委・本会議での議論は、社会常識としてセクハラに該当すると考えた議員が多くを占めた。しかし、「懲罰は重すぎる」「当事者の動議回避の努力が足りない」などの理由で否決された。
 セクハラやいじめ問題などの規範となるべき議会が毅然とできなかった。まして佐々木議員が開き直った弁明をしているだけに、市民から見れば理解できない対応といえるし、市民感覚と遊離している。

セクハラは本人の感じ方が第一
 セクハラはじめパワーハラスメントなど「いじめ」に繋がることは、まず被害を受けた本人が不快や嫌悪を感じることに始まる。これは弱者を守るために、すでに社会的合意ができていることではないだろうか。
 江原議員は佐々木議員の発言を不快に思い、すぐに発言の取り消しを求めたが一蹴され、「地域でどんどん言ってやる」と“恫喝”も受けたという。江原議員は「何よりも取り消してくれればそれでよかった」という気持ちだったが、事態は悪化してしまった。

発言にはイヤミと悪意がプンプン
 佐々木議員の発言は、江原議員が敬老祝金の廃止には経過措置が必要ではないか、という質疑の後に行われた。
 議員たちは 「(江原議員が来春の改選時に出馬する意向を示しており)70歳にもなってまだやるのかよ」 「祝金廃止反対は自分がもらえなくなるからか」と、イヤミや悪意を感じたという。動議に反対した保守系議員も「モラルハラスメントだ」と評している。半数以上の議員が“問題発言”と受け止めたことは確か。決して「こんなことで、懲罰動議」という軽い発言ではない。
佐々木浩議員の発言
…私は今67歳で、あと10年経つと77、該当する年齢になります。私達同じ年代の方がどのくらいになるのか、何人くらい想定されているのか。それによって今回は3069人だけど、これについては敬老祝金を外してきたいんだと、こういう気持ちがあるのではないかと思うんですよね。そういう点で、私なり、今、質疑された江原議員は私より2つ上ですから、あと8年できちゃうわけですよ。そういう意味でどれくらいの人数がカウント予測されているのか、予測値がわかればお示しいただければと思います。

佐々木浩議員の弁明 (要旨)
セクハラは男女雇用均等法に伴って定義され、性的な言動が女性の雇用条件に影響することを防ぐためのもの。拡大してセクハラと主張することは、一方の人権を侵害する恐れがある。年齢は本人も選挙時などに公表しており、公人である。私人と違う。。

“高等戦術”!? の 発言取り消し
 江原議員は同じ会派の小林豊代子議員と「陳謝を求める懲罰動議」を提出する。その直前に佐々木議員は発言の取り消しを議長に申し出た。
 取り消しは最終日の本会議で認められたが、その理由は未だに不明である。弁明でセクハラを全面否定し、陳謝・謝罪の素振りすら見せなかったのに、発言を取り消すとは明らかに矛盾する。信念を曲げる狙いはどこに?
 結局、反省の素振りを見せる高等戦術で他の議員の心証を良くし、動議の否決に結実したということになる。

否決は良識?
 多数が“問題発言”と認識しながら動議は否決された。が、議会の良識が示されたというのは自己満足。良識や正義がいつも勝者側にあるわけではない。真摯に議論しても強い者や“仲間意識”に潰される良識もあるということ。問われるのは議員個々人の心の中だろう。「何のため、誰のための議員」という…。

野口議員、事実に反する議会報告を「誤植」で処理?
 2月に発行した野口佳司議員(自民党市民ク)の議会報告に事実に反した記述があり、議会で問題になっている。
 辻議員に反省を求める決議を詳報した中で「ツイッターの中で『議運は不当だ』という言葉を発した」と記した。辻議員はどの局面でも『議運は不当だ』という発言をしていない。野口議員によると『議運で不当だ』の誤植で、次号で訂正記事を載せたい、と話している。
 この記事は、反省決議の提案者として質疑応答の抜粋のかたちで掲載している。掲載文のようなやりとりは議事録に見当たらず議会審議を創作した可能性がある。また、野口議員自身は「議運の決定が不当と言っているとは思っていない」と明確に答弁しており、大論争した事案を単純に間違えるのもおかしな話だ。
 3月議会の反省を求める決議の撤回請願の討論でも「客観的事実に基づき」に反すると指摘された。この「客観的事実云々…」は野口議員が主導して追加されたと聞く。他の議員の“筆禍”も率先して正してきた。
 辻議員にとっては大きな痛手となる中傷以上のミス。謝ることもなく「誤植」で済ますことは「他人に厳しく、自分に甘い」との批判を招くことになる。
 「本人の政治姿勢の問題」と突き放す議員もいるが、全議員の、議会全体の問題では?

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